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ガッツだぜ!~勉強会へ行こう~

こんにちは。
メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。

先日、第14回次世代の薬剤師を創る会をメディセレ東京校で開催いたしました。
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今回の一般口頭発表のトップバッターは、
元メディセレスクール生で、この春に薬剤師になったばかりの、
栃木県のピノキオ薬局勤務、山口成美先生でした。
まだ、ホヤホヤ薬剤師さんですが、
「帯状疱疹~薬物治療の位置づけ~」について、しっかり発表をしてくれました。
国家試験でも『重篤な副作用が起こるので、自己判断で勝手に中止してはいけないもの』
という薬物を勉強しますが、
帯状疱疹(ヘルペス)も痛みがなくなると、患者さんが勝手に薬物を中止してしまいがち。
そこで、服薬指導の工夫などをお話して下さいました。
最も効果的なのは「先生(医師)を出汁に使う!」でした(笑)。
参加していた、現メディセレスクール生も、来年は自分が発表するぞ!
と意気込んでくれていました。

次に、メディセレ薬局管理薬剤師の鶴見健先生が
「夏バテと秋バテと高血糖の不思議な関係」について発表して下さいました。
皆さんは秋バテという言葉を聞いたことがありますか?
35℃以上の猛暑が続くようになった近年、
夏バテだけでなく「秋バテ」が言われ始めました。
秋バテとは、夏の間に冷房や冷たい物の取り過ぎで身体を冷やすことにより、
自律神経のバランスが乱れ、秋になって不調が出てくることです。

高血糖は、血液中のブドウ糖量が通常よりも高い状態の事です。
これが慢性的に続く状態が糖尿病です。

高血糖の誘因は、食べ過ぎやストレス、運動不足などがあります。
高血糖状態は、栄養が血液中に使われずに残っている為、
血液がドロドロになってしまい、栄養が身体全体に行き渡らず、
疲労の一つの原因になります。
ゆえに、夏バテや秋バテを悪化させます!

ということで、秋バテ対策はズバリ「じわじわヌクヌク!」
じんわり温めることだそうです。

みなさんは秋バテになっていませんか?
秋バテかな?と思ったら、身体の芯までじわじわ温めてくれる、
炭酸入りの入浴剤を入れて、ゆっくりお風呂につかってみてくださいね。
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特別講演は、お赤飯にはごま塩ではなく、ごま砂糖をかける徳島からお越し頂いた
鳴門山上病院理事・薬剤科長:賀瀨泰子先生が
「高齢化社会を支える為に~薬剤師として知っておきたい知識と技能~」を講演してくださいました。
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薬剤師は患者さんを知ろう!から、
患者安全の原則5R+1Fの確認+1Rから、フレイルについてご教授頂きました。

「してはいけないこと」(5R を守らないこと)と
「間違えてはいけない薬(危険薬)」が重なった時、重大な健康被害を引き起こす。
安全な薬物治療を行うための5R+1F
・正しい患者 Right Patient
・正しい薬 Right Drug
・正しい投与量(投与速度) Right Dose(Rate)
・正しい経路 Right Time
・Follow Up
この5R のどれが欠けても患者に何らかの健康被害が発生する可能性があります。
これに+1R(正しい目的 Right purpose)
を足していかなければいけない。

そして、フレイル(Frailty)とは、高齢期に生理的予備能が低下することで、
ストレスに対する脆弱性が亢進し、
生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態のことです。
フレイルを予防することで、高齢者のQOL(生活の質)が向上し、
介護に関わる費用の減少が期待できるという提言も頂きました。

保険薬剤師は未病に関われますが、病院薬剤師は病後から・・・。
ゆえに病院薬剤師の役割を話して下さいました。
実際の活動として、病院で褥瘡ゼロを目指し、達成するまでの苦労と喜びを
見た目は穏やかで上品な先生ですが、熱く語って下さいました。
皮膚科の回診に薬剤師が同行し、薬剤をアドバイスしてきたそうです。
日々、理不尽なことも起こる。失敗もする。先生に問い合わせて嫌がられる。
それでも、ガッツのある薬剤師になるべきだ!と・・・。

今日落ち込んだみんなー
勉強に疲れたみんなー
理不尽な思いをしたみんなー
ガッツのある薬剤師になろーぜー!
おー!
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メディセレスクール生で、病院勤務を考えているメンバー達は
今後の病院薬剤師像が見えて来ました!と刺激を受けたようです。

全国から、九州からも参加して下さった薬剤師の先生方から、質問も飛び交い、
非常に盛り上がりました。

皆さんも機会があれば、是非次世代の薬剤師を創る会に参加して下さいね。
認定薬剤師になるための認定シールがもらえますよ~。
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by Medisere | 2014-09-27 23:33

OTCを学ぶ その1

こんにちは。
メディセレスクール教務部長の川上絢美です。
先月(9月15日)、メディセレ東京校で
「次世代の薬剤師を創る会」
という薬剤師の勉強会を開催しました。
早いもので今回で11回目を迎えます。
さて、今回のテーマは、「OTCを知る」です。
OTC医薬品は、薬局薬剤師医にとっても、病院薬剤師にとっても、
そして私のような非臨床薬剤師にとっても、日常的に相談を受ける分野です。
しかし、そのわりに大学教育ではほとんど触れられませんし、
OTCについて体系立てて書かれた教科書もありません。
OTCは一番身近にある医薬品なのに、これらに詳しい薬剤師は少ないのが現状です。
私もその一人です。
そんな現状を鑑みて、メディセレではOTCのスペシャリストに
経験を交えながら講演いただくこととしました。

今回、講師としてお招きしたのは、OTCの鬼!
鶴見 健先生です。
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鶴見先生のご経歴は少し異色です。
大学院の修士課程を修められた後、
どうしてもOTCをやりたい!
ということで、恩師の反対を押し切って大手ドラッグストアに就職されました。
大半の薬学生が病院か調剤薬局、あるいは製薬企業に就職します。
そんな中で、薬学修士でOTCを希望する鶴見先生はまさに異端児!
他を圧倒するOTCへの情熱により、
現場では「鶴見先生からしか商品を買わない」という熱烈な支持をうける
地元のカリスマ的存在となりました。
販売実績1位にも何度か輝き、
表彰もされています。

まさにOTCの鬼!!
鬼の講演内容は、ケーススタディで、すべて実践的なものばかり。
ぜひ、自分がドラッグストアで、
お客様(患者さん)相談にのっていることをイメージしながら読んで下さい。
きっと皆さんの役立つと思います。

※ OTC医薬品
英語の「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、カウンター越しにお薬を販売するかたちに由来しています。薬局・ドラッグストアなどで販売されている医薬品で、医師の処方箋がなくても購入できます。法律的には「一般用医薬品」と表現されており、通称「大衆薬」あるいは「市販薬」と呼ばれてきましたが、2007年より「OTC医薬品」に呼称が変更・統一されました。



ケース1 
「ルルA錠とパブロンS錠、どっちが効きますか?」

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これは良くある質問です。
薬剤師であればおそらく、箱に書かれている「成分・分量」を確認するでしょう。
これが、ルルとパブロンの成分表です。
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……………ほとんど同じです。
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ドラゴンボールに登場するスカウターで、両者の戦闘力を比較するときっとこんなでしょう。

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……………ほぼ互角!


ここで正直な薬剤師であれば
「どちらも同じです。どちらでもいいです。」
などと答えてしまうかもしれません。
理論的には正しい答えですが、
鶴見先生は
「それではお客様(患者さん)の質問に答えたことにならない。」
と言います。
そうなのです。
お客様は
「どちらが効きますか?」=どちらを飲めばいいのか?
と聞いています。

つまり、どちらかに決めて欲しいのです。

互角の戦闘力であればなおさらです。
ここでお客様のニーズに応えるとは、
このお客様が飲むべき風邪薬をどちらかに決めてあげることなのです。
さて、皆さんならばどちらをオススメするでしょうか。

実は成分的にはほぼ互角の両者ですが、メーカーは少し異なった販売戦略をとっています。
例えばルルの方ですが、CM(かなりレトロ)をご覧ください。



そこの流れる歌詞、「くしゃみ3回、ルル3錠」。
また、成分表を見るとクレマスチンが一番上に書かれています。
鶴見先生曰く、そのメーカーが自信を持っている成分、得意な成分が一番上に書かれているそうです。
なので、ルルはどちらかというと鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)にフォーカスした感冒薬といえます。
一方、パブロンはというと、これもCMを見てみましょう。



松嶋菜々子さんが喉を押さえて「んんんっ!」と言っています。
喉の症状を強調しています。成分表をみると
アセトアミノフェン、ブロムヘキシン、ジヒドロコデインが上の方に記載されています。
これらのことからパブロンは喉の症状(喉の痛み、咳、痰)にフォーカスした感冒薬といえます。
そこで、お客様に一言聞いてみましょう。
「一番お困りの症状はなんですか?」と。
もし、鼻水が辛いとおっしゃれば、ルルを。
咳がひどいし喉が痛い、とおっしゃればパブロンをオススメします。
感冒薬だけでなく、胃腸薬、咳止め、鎮痛薬など、OTCでは「それほど差のない商品」が多いものです。
OTCの現場では、「ほとんど差のない商品」に差をつけることがしばしば求められます。


ケース2 60歳代の男性
「最近口の中が苦いことがあるんだけど、何でかな?」

唐突に質問をされる、これもOTCの現場ではよくあることです。
しかも、情報量が極端に少ないのもドラッグストアの特徴です。
こんな時、限られた情報から苦味の原因を考えていかなければなりません。
実は口の苦味の原因は、90%が口腔乾燥によるものです。
したがって、唾液分泌が低下する原因を考えます。
まず、口渇といえば、糖尿病です。
血糖値の異常を指摘されたことがないか、
多飲、多尿などの症状がないか聞いてみる必要がありますね。
そして、抗コリン作用をもつ薬物
も口渇を引き起こします。
意外と知られていませんが、アムロジピンも口渇を起こします。
それから利尿薬も体液量を減らしますので口渇を生じます。
現在服薬中の医薬品(OTCも含めて)聞いて見る必要がありそうです。
あとは体内水分量が減るということではアルコールです。
アルコールの代謝にはそのアルコールの1.8倍の水が必要だといわれており、
口渇の原因になります。
大酒を飲んだ翌朝に口の中がからからに乾いてることってありますよね。
口渇以外に考えられるのは、味覚障害です。
味覚障害は亜鉛の欠乏で起こります。
この方に、服用中のお薬がないかをきいてみたところ、
アムロジン(アムロジピン)を服用中とのことでした。
アムロジンによる口渇の可能性が高いと考えられます。
このようにOTCでは非常に患者情報が少ないため、
患者の主訴から可能性のある原因を列挙し、
効率良く質問することで、
その原因を絞っていくというスキルが必要です。
これはプライマリーケアの最前線に立つ薬局薬剤師や内科医に要求される重要なスキルです。


ケース3 
クラリシッドDS(ドライシロップ)が処方された小児の保護者
「クラリシッドをゼリー状オブラート(服薬ゼリー)で飲ませたら苦くて嫌がるのですが…。
どうすればいいですか?」


ゼリー状オブラートは近年の発明品として、とても画期的で優れています。
個人的には、「のどぬ〜る ぬれマスク」に匹敵するほどだと思っています。

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これさえあれば、薬が苦手な子供も簡単に服薬できますし、
嚥下力が低下した高齢者でも安全に服薬できます。
しかし、苦味を抑えるために使用するオブラートゼリーにより、
医薬品の苦味が増すとはどういうことでしょうか。

クラリシッド(クラリスロマイシン)は、非常に苦味が強いことで有名です。
なので、通常はフィルムコーティングをするなどして、
苦味を感じないように剤形が工夫されています。
しかし、
酸性条件下だとこのコーティングがはがれてしまい、
苦味を感じる
ことがあります。
オブラートゼリーの中でも、フルーツ味(イチゴ、レモン、リンゴ味)のものは酸性を示します。
酸味がある方が唾液がよく出るので、
お薬がより飲み込みやすくなるからです。

しかし、クラリシッドのようなコーティング剤を酸性のオブラートゼリーと混ぜると、
コーティングがはがれてしまいクラリシッドが露出し、
逆に苦味を感じてしまいます。

このようなときには、
中性のオブラートゼリーをお勧めしましょう。
酸性でないもの、すなわち、フルーツ味でないものです。

龍角散オブラートゼリー「チョコレート味」
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おさるのマークが目印。パッケージにも
「抗生物質など にがいお薬に」
と書かれています。

このようにあらゆる質問、不足の事態が起きるのがOTCの現場です。

つづきは次回。
太田胃散とコーラックについて勉強しましょう。
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by Medisere | 2013-10-04 14:01

第10回次世代の薬剤師を創る会 part2

こんにちは!病態・薬物治療担当の藤満です。

さて5月19日(日)に行われた次世代の薬剤師を創る会について、
北川講師に続き今回藤満がレポートします。

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今回は、やぎクリニック院長、矢木泰弘先生によるご講演「緩和ケアについて」です。
緩和ケアと言えば、WHOの三段階ラダーによる除痛がよく知られていますが、今回の内容は少し違います。矢木先生は呼吸器内科医として病院に勤務されていましたが、その際、多くの患者さんを見送ってこられ、もともと緩和ケアは専門外だったそうですが、病院の緩和ケアチーム立ち上げに尽力されました。そのご経験を踏まえての講演です。
WHOでは緩和ケアを
「緩和ケアは、生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的、心理的、社会的な問題、さらにスピリチュアル(宗教的、哲学的なこころや精神、霊魂、魂)な問題を早期に発見し、的確な評価と処置を行うことによって、 苦痛を予防したり和らげたりすることで、QOL(人生の質、生活の質)を改善する行為である」と定義しています。
 緩和ケアというとつい、患者さん本人の為の医療をイメージしてしまいますが、患者さんの家族もケアの対象となります。ここ数年、保険薬局が在宅医療に積極的に介入するようになりました。メディセレ薬局でも在宅医療に参画する準備を始めています。
1ヶ月のうち数日は、僕もメディセレ薬局で保険薬剤師として勤務します。麻薬処方せんも扱いますので緩和ケアにはとても興味があります。僕も含め、これまで、在宅や緩和ケアに深く介入したことのない薬剤師にとって最初にぶつかる問題は、「何をすればいいか」、「何ができるか」ということです。矢木先生は、「残された人生を充実した気持ちで過ごしていただく事=QOL(生活の質)の向上」を何度も訴えておられました。
 おそらく、僕にもできる活動は患者さんのQOLを上げるお手伝いをする事でしょう。八木先生の緩和ケアは非常に簡単明快で、まず、患者さんやそのご家族のお話を「聴く」というものでした。QOLを向上させるために、まずお話を聴く。
矢木先生によると、「聴く」中で信頼関係やラポールが構築される。そして、初めて正確な治療効果を知ることができ、治療効果の妨げになっている要因があればそれを明らかにできるとのことでした。「聴く」というのは意外に難しく、存外他人の話というのは聴けてないことが多いです。(メディセレ心理カウンセラー養成講座の「傾聴技法」は今後の僕の人生にとても役立ちそうです。次回の勉強会レポートは医療心理学協会 筆頭心理カウンセラーである種田 梨夏子先生による「ストレス軽減で快適生活をGet!!」です。お楽しみに。)
 治療薬の提案、フィジカルアセスメント…在宅で行われる薬剤師の活動はいろいろありますが、これらは今年デビューしたばかりの1年生薬剤師にとっては正直、難しいものが多いです。ですが、真心をもって患者さんやそのご家族のお話を聴くことなら、僕や僕の同期達にもできるような感じがしました。(僕は講師が本業ですから、十分な活動はできないかもしれませんが、)まずは身近な活動から、保険薬剤師という仕事を始めたいと思います。

矢木先生、本当にありがとうございました 


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by medisere | 2013-05-26 13:58

第7回次世代の薬剤師を創る会

皆さんこんにちは。病態生理・薬物治療担当の北川です。

初夏を迎え、半袖で過ごせるような熱気を感じる日々も増えてきました。
が、
そんな熱気にも負けないくらいのアツイ勉強会が6月3日(日)にメディセレ大阪校で開催されました。

その名は
「第7回次世代の薬剤師を創る会」!!

この勉強会は薬剤師の生涯学習を目的に開催されています。
2010年4月18日からスタートし、今回でなんと7回目になります。
今回も多くの薬剤師の先生方に集まっていただき、大盛況となりました。
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今回の次世代の薬剤師を創る会の内容は3部構成で行われました。
第一部:一般口頭発表 4題
第二部:特別講演「薬剤師と医療経済」
     演者:国立社会保障・人口問題研究所所長、西村周三先生
第三部:一般講演「心理教育講座ワーク」
     演者:医療心理学協会代表理事、児島惠美子先生

まず、第一部の一般口頭発表からです。
座長を務めて下さったのは楠本先生(左)と、政田先生(右)です。

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一般口頭発表では、4名の先生方が発表して下さいました。
漢方薬の服薬指導、小児の初期救急の話、処方せんの読み間違いがなぜ起こるのかという話など、興味深いものが多かったのですが、
その中でも、私はこちらのテーマに最も興味を持ちました。
そのテーマとは

「病棟薬剤業務実施加算とこれからの薬剤師に期待されること」です!

あえて、再度言っておきますが、私の担当科目は病態生理・薬物治療です!!
その私がなんと、診療報酬に関する話に興味を惹かれていました。

正直、学生時代は診療報酬に興味があったかと言えば・・・・・・・・ありませんでした(笑)
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当然ですが、そんな私は病院勤務の経験も無ければ、病院薬剤師に関する知識ほとんどありません。
診療報酬なんて、知らない世界の話になろうとしていました・・・

しかし、発表者である安井先生は「病院薬剤師と看護師では一人あたりの病院に貢献する金額の違い」という目線から「病棟薬剤業務実施加算」の話をしてくださいました。
安井先生が発表された内容(あくまで一例です)は、
・病棟薬剤業務加算では、年間約2000万円の収益
・7対1看護(看護師1人が対応する患者数が7人)では、年間約3億円の収益
となっていました。 

私はこれほどまで薬剤師の業務が評価されていないことに衝撃を受けました!

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まさに寝耳に水です!!

しかし、安井先生は、そこでただショックを受けるのではなく、
「同じ薬剤師のみならず、医師、看護師を教育する薬剤師」になることで、薬剤師の地位を上げていくという話をされました。

そうです!!
共感です!!

薬剤師の専門領域である薬について教育できる!
その薬の知識で医師や看護師をサポートできる薬剤師はすごい!
私もフィールドは違えど、教育のすばらしさを改めて感じました。

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また、発表後の質疑応答でも積極的な意見交換が行われました。
なるほど〜・・・と感じる質問も多く、質疑応答も勉強になりました。
そして、常に知識を吸収されようとする薬剤師の先生方の姿勢!
私も見習わなければなりません。


続いて特別講演では、国立社会保障・人口問題研究所所長、西村周三先生に御講演いただきました。

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医療経済学の権威であられる西村周三先生のお話は
非常に難しく、堅い話で・・・・・・・



と思った方もいるかもしれません。医療経済は難しいと思った方もいるかもしれません。


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が、
実際はユーモアたっぷりでかつ、難しい医療経済の話を想像しやすく、そしてわかりやすく、講演してくださいました。
日本が抱える少子高齢化問題、そこでこれからの薬剤師はどのように活躍の場を広げるのか・・・・・・
考えさせられる内容も多く、単純に答えが出ない難しい問題でした。

その講演の中で、少しおもしろい話を紹介したいと思います。

「薬剤師の男女比率」の話です。
まだまだ女性比率が高い薬剤師業界。
その女性比率は上がっていると思いますか?それとも下がっていると思いますか?



実は、現在もどんどん男女比率が開いているそうです!!

皆さん知っていましたか?
薬剤師の奥さんが働き、旦那さんは家で家事????そんな時代が来るかもしれません(笑)
こんな事も次世代の薬剤師を創る会では学ぶことができるんです。


そして最後に、我がメディセレのしゃっちょう、児島惠美子先生の講演が行われました。
しゃっちょうテーマは、「心理学から現在の薬学社会を読む」です。

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しゃっちょうは薬剤師でありながら、医療心理学会協会の代表理事でもあります。
そうです。しゃっちょうは薬剤師と心理カウンセラーの2足のわらじを履いています
(実際は2足では足りませんが・・・)。
講演では、童話の「シンデレラ」から、今後薬剤師として活躍するためのヒントを紹介していただきました。


「シンデレラストーリーは、決して偶然ではない。」

この一言でも非常にパンチがありますが、一番印象に残った一言はコチラです。



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えぇぇぇぇぇっっっっっっっっ〜〜〜!!!!

まさか作戦だったとは!!!

これはどういうことかと言いますと、

シンデレラは継母や姉からのイジメに耐え「明るく」ふるまい日々を過ごします。
そして、お城で舞踏会があることを知り、それに行きたいという「好奇心」を持ちます。
そこで魔女の手助けもあり舞踏会に行くことができましたが、さらにはいきなり王子様と踊ってしまいます。なんという「度胸」。
そして最後はわざとガラスの靴を残し、王子様に探し当ててもらいます。まさにガラスの靴は「後につなげる」働きをしていました。
この姿勢は、これからの薬剤師にも求められるのではないでしょうか。
日々「明るく」、「好奇心」と「度胸」をもって、「後につなげる」事を忘れず、毎日を過ごすことです。

ぜひ、今日から実践して、一緒にシンデレラ薬剤師になりましょう!!



と、「第7回次世代の薬剤師を創る会」のダイジェストを紹介させていただきました。
普段、講師として見ている視点と、また違った視点からの見方ができ、楽しみつつも勉強できました。


そんな「次世代の薬剤師を創る会」ですが・・・
興味をもっていただいた皆様にお知らせです。
「第8回次世代の薬剤師を創る会」9月22日(土・祝)に東京校で開催します。
また、
「第9回次世代の薬剤師を創る会」11月18日(日)に大阪校で開催します。

少しでも「次世代の薬剤師を創る会」に興味を持っていただいた薬剤師の皆さん。
ぜひ、ご参加ください!!

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by medisere | 2012-06-07 13:59 | 教育

第6回次世代の薬剤師を創る会(その3:最終回)

物理化学・物理薬剤学・薬物動態学・製剤学担当の横田修です。
2011年11月13日(日)Medisere大阪校にて「第6回次世代の薬剤師を創る会」が開催されました。


今回、特別講演をしてくださった大林浩幸先生の講演のつづきです(最終回)。

最後に、海外のデバイスをご紹介します。

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これは、「レディへラー」です。フタを開けて、オレンジのボタンを押すだけです。



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これは、「イージーレラー」です。フタを開けたら、お薬が充填されています。
後は吸い込むだけ。2つとも非常に操作が簡単です。

ものづくり大国、日本!
このようなものを製作することは容易に思えます。何とか日本から最良の吸入器具が生まれることを望むばかりです。


次世代の薬剤師を創る会では、薬剤師の生涯教育の一環として、年3回勉強会を行っております。
第7回は6月3日(日)in 大阪校メディセレスクールにて、
第8回は9月22日(土・祝)in 東京校メディセレスクールにて、
第9回は11月11日(日)in 大阪校メディセレスクールにて開催されます。
認定薬剤師に必要な単位(点数)も1度ご参加いただけると「3点」、
3回ご参加いただけるとなんと合計9点ゲット!!できるので、気軽に足を運んで下さい。
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by Medisere | 2011-11-19 19:42

第6回次世代の薬剤師を創る会

物理化学・物理薬剤学・薬物動態学・製剤学担当の横田修です。
2011年11月13日(日)Medisere大阪校にて「第6回次世代の薬剤師を創る会」が開催されました。今年度、ラストの開催になりました。

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今回の次世代の薬剤師を創る会の内容(以下、勉強会)は、3部構成で行われました。

第一部:「一般口頭発表 4題」
第二部:大林浩幸先生による「患者吸入指導のコツと吸入デバイス操作法のピットホール」
第三部:倉田なおみ先生による「薬剤師のソコヂカラ」


私にとって非常に興味深い内容がありましたので、みなさんにお伝えしたいと思います。
私は、大学院生時代の薬局アルバイトおよびメディセレ薬局研修のとき、カウンターの前に立って様々な患者さんに服薬指導しました。そこで、ずっと疑問に思っていたことが1点あります。

「この吸入ってみんなちゃんと使えてるんかなぁ……」――――――――

私も薬剤師という立場ですので、使い方は知った上で患者さんに情報伝達を行っていましたが、この講演を聴いて、私はきちんと伝えた「つもり」になっていた気がします。
今回、大林先生のお話を聞かせていただいて吸入デバイスの特徴や使い方、患者さんに伝えるべき注意点について再認識することができました。


第6回次世代の薬剤師を創る会の中から、笑いあり引きつけられるとこありの大林浩幸先生の「患者吸入指導のコツと吸入デバイス操作法のピットホール」を紹介させていただきます。

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大林浩幸先生です。
大林先生は、今月1日より東濃中央クリニックの院長に就任され、また東濃喘息対策委員会委員長として岐阜県内の「喘息死ゼロ作戦」推進役としてご活躍されている先生です。

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座長をして下さったメディセレの川上絢美先生です。右手に持っているのは、大林先生著書の「患者吸入指導のコツと吸入デバイス操作法のピットホール」です。以前、メディセレで購入させていただきました。これ一冊で市場に出ている吸入デバイスの使い方がわかります。
なんとチェックシートも付いているので、患者さんとのやりとりもスムーズにいきます。

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まずは、喘息死の現状として、吸入ステロイド製剤の普及により減少しています。しかし、高齢者に絞った推移をみると、高齢者の死亡は増えているそうです。この原因として、吸入デバイスをうまく使いこなせていないことが挙げられます。喘息の第一選択は、吸入ステロイド製剤です。

大林先生がおっしゃるには…

「喘息死は必ず防ぐことができる!!」――――――――

とのことです。喘息コントロールが良好な状態に持っていくには、吸入デバイスを使いこなすことで喘息死を防ぐことができるそうです。高齢者は一度使用法をわかったと思っても、2週間後ぐらいの再診時に確認したら自分流の操作法となっている場合や、突然それまでできていた操作手技ができなくなる場合もあります。
そこで先生がおしゃっていたのは…

医療人常識≠患者の常識――――――――

であるのかということです。
エアゾール?ドライパウダー?患者によって好き嫌いがありますし、吸入したときのにおいが好きな人、嫌いな人もいます。同じデバイスでも操作できる人、できない人…様々です。
吸入ステロイド製剤の期待する効果を得るには、吸入薬が肺の炎症部位に効率的に送達されることが大前提であり、医師が処方時にいかに適切なデバイス選択を行うかが要となります。そして、患者さんに対してより効率的でわかりやすい吸入指導を継続的に行っていくことも医療従事者の課題です。

本体を回転させたり、立てにプッシュしたりと吸入デバイスも色々あります。
その中でも優れた吸入デバイスとは……


次回に続きます\_(・Д・´)
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by Medisere | 2011-11-17 16:39