こんばんは。
病態生理・薬物治療、機能形態学、免疫学、微生物学担当の 川上絢美です。 さて、最近、学生さんに 「先生の勉強法読んでます!」 「勉強法試してますよ!」 などと言ってもらうことが多くなりました。 ま、 そんなこと言われてしまいますと、 張り切ってしまうわけで… 「講義で伝えられないことをブログで伝えられるやん!」なんて思ってしまうわけで… なので、つい書いてしまうわけで… さて、今日のテーマはずばり 本番に弱い人 です。 「本番に弱い人」は自習の様子を見ていればわかります。 あ、あの人は「本番に弱い!」と。 さて、どうして私には「本番に弱い」とわかるのでしょうか。 理由は簡単です。 その人は 自習の回数を重ねるごとに「勉強しなければならない範囲」を広げていってしまう からです。 私は、「テスト(模擬試験や毎日行うミニテストなど)はどう復習したらいいですか?」とアドバイスを求めてくる学生に対して、 「では間違った問題だけやり直しなさい。量が多い場合は、その中でも最も重要なものを3つだけ絞り込んでそれを毎日通学時間や寝る前に見なさい。 量は少ないけど、毎日継続することを約束してね。」 といいます。 すると、たいていこう言われます。 「え、それだけでいいの?」と。 それだけで十分です。 でも、「これで十分」な理由を知らなければ納得がいきません。 つい、「全部やり直さなくて大丈夫なのか?」という不安が湧き起こってきます。 納得ができなければ、「まちがった問題だけをやり直す」という方法がなかなか実行できないでしょう。 ですが、いつもいつもこの全部やり直さなくて大丈夫な理由を学生さんに十分説明しているわけではありませんので、 今日はブログでその理由を説明します。 本番が近づいてくると勉強する範囲を絞り込んでいくのが「上手な勉強法」です。 本番に弱い人はたいてい、試験直前になっているのに勉強しなければならない範囲を絞ることができていません。 そして、実現不可能な膨大な内容を自分に課します。 つまり、 あれもやってない!これもやってない!系の人 です。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。 「あ、いるいるそんな人。見たことある!」とか 「私やん!」と思った人など… このような「あれもやってない!これもやってない!系の人」は、どんどん不安だけが増大してきます。 そりゃあそうです。 そして、そういう人に限って 着席して試験が始まる直前の数分も分厚いテキストのページを必死にめくり… 血走った目で参考書の文字を追いかける… のです。 当然、この時の精神状態は試験直前の精神状態としてはいいわけがありません。 完全にパニクってますよ! では、試験が近づくに連れて「やることを絞る」ためにはどうすればいいのでしょうか? 答えは簡単です。 できなかったところだけをやり直せばいい のです。 何度も同じ問題をやり直しているうちに、だんだんできる(解ける)ようになる問題は増えていきます。 逆を言えば、できない問題は減っていきます。 これが本番が近づいてくると勉強する範囲を絞り込んでいく「上手な勉強法」です。 と、いうよりこの方法だと自然と絞り込まれます。 絞り込まれないわけがないのです。 テストの前に「やること」を増やしてはいけません。 むしろ、私は模擬試験の前日や直前期には「やることを絞る」練習をぜひして欲しいのです。 絞ることで「あれもやっていない、これもやっていない病」を回避できます。 また、より良い精神状態で試験を迎えることができます。 次回の模擬試験では、ぜひ、 ヤマをかけいかに確実な知識を増やすか この練習をしてみてください。 すると不思議と2〜3点は点数が上がります。 これはいわゆる「締め切り効果」というやつも利用した方法なんですが… この「締め切り効果」は人間の脳みその面白い性質です。 これも使わない手は無いのいずれご紹介したいと思います。 私の書きたい内容は後を経ちません。 加速する勉強法 「あと5分だけやる」と「あと30分続けられる」 なぜ参考書は年々分厚くなるのか?!(参考書の裏事情) などなど ですが、今日はこの辺で。
by Medisere
| 2008-10-01 03:12
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