勉強の「上手」「下手」

私の9年の講師経験を通して、勉強について言えることがあります。















勉強は「上手」か「下手」か、それだけです。












頭の良し、悪しは関係ありません。
「頭が悪いから勉強ができない」は単なるいいわけです。



9月1日からMedisere(メディセレ)Standardコースがスタートしました。
一度に132名(教室の事情により、受講できなかった方申し訳ありませんでした。
したがって、年末に教室の拡張を決定しました。Short termコースでは全員の方に受講いただけます。)
の学生さんが増えたことで、急にBacicコースの学生さんが勉強しだしました。


「Standardには負けられない」


そんな気持ちからかもしれません。

このような状況ですので、私への「勉強法相談」の件数が9月に入り急に増えました。ということですので、今回も「勉強法」について書きたいと思います。



資格試験受験生の皆さんの中には、
「過去問題は理解して解きなさい!」
「理解していないと応用問題がとけません。」

という指導をされた方が多いのではないのでしょうか。





理解しなければ結果は出ない






これはある意味正論です。
間違ってはいません。
ですが、多くの学生さんは勘違いをしています。
理解だけでは薬剤師国家試験をはじめとした、資格試験に合格することはできません。
なぜかというと、合格するためには




理解(わかる)
暗記(覚える)
訓練(慣れる)





の3つが必要だからです。
「理解」はこのうちの一つに過ぎません。
ですから、
「理解」のみに編重した(偏った)勉強では結果が出にくいのです。
では、これら3つのうち、どれに最も重きを置くべきなのでしょうか?

それは…



訓練(慣れる)





です。



「わからないこと」、「しっくりこないこと」に出会うと、
一生懸命調べものをして、いろんな人たちに質問をして多くの時間を費やします。
そして結局よくわからない…なんてこともしばしばあります。
これは大きな時間のロスです。

「時間をかけているのに結果が出ない」という学生さんの多くが、
固定概念にとらわれています。
それは、


理解(わかる)→暗記(覚える)→訓練(慣れる)
の順番でやらなければならない



という固定概念です。

この順番は確かに理想的な順番ではありますが、
科目や得意・不得意によっては一番目の「理解」に異常に時間がかかることがあります。

例えばこの方の科目…
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そしてこの方が発する言葉…
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約9年物理化学に親しんでいない私は…
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です。


しかし、これは私だけではないでしょう!
(これがすぐに理解できる、わかる人はそんなに多くないはずです。)
ここで、順番の固定概念にとらわれている学生さんは、
一生懸命「わかろう、理解しよう」として、参考書を何度も読み直したり、
時間をかけてゆっくり読んだり、先生に質問をしたりして大切な時間の大半を失います。
これはとてももったいないことです。

この世の中には、
やっているうちに理解できること
何度も繰り返しているとふっと理解できること

があります。

物理化学はまさにこれです!


私は毎週土曜日に、約10名ほどのメディセレ生と勉強会をやっています。
「先生」は学生です。
私ではありません。
物理化学の勉強会をしているときのことでした。
ギブスの自由エネルギーに触れ、
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状態になっている私にある学生がこう言いました。

「川上先生、これは
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なんです!
とりあえずこう覚えてください!」


そうです。この学生の言うとおりなんです。
この場合、考えると時間を大幅にロスします。
と、いうことでとりあえずギブスの自由エネルギーを
「がんばれ阪神タイガース」
として(かなりイレギュラーな形で)記憶した私は、
勉強会メンバーと共にこのあと問題を解きまくりました。
結果、


この公式の意味するところを理解し、
国家試験の過去問題がスラスラ解けるようになったのです。




つまり、勉強は

理解(わかる)→暗記(覚える)→訓練(慣れる)

の順番でやらなくてもいいのです。

ときに、

暗記(覚える)→訓練(慣れる)→理解(わかる)
訓練(慣れる)→暗記(覚える)→理解(わかる)


の順番でもよいということです。
と、いうよりもこの順番の方が速く、効果的なことが多いのです。

わからないことがあるとそこから先に進めなくなる学生さんをよく見ます。
そんな学生さんはたいてい、

時間がかかるわりに進まない
時間をかけているのに成績が上がらない


という悩みを持っています。

もし、このブログを読んでいる方の中に、上記のような悩みを持った学生さんがいれば…ぜひ、

「わからない」と上手につきあってください

「わからない」ことがあったら、勉強の順番を変えてみましょう。
なぜなら、慣れれば「わかる」ことがよくあるからです。
計算問題が苦手な学生さんも同様です。


難しいのは最初だけです。


同じ問題を5回解いてみてください。
おそらく、6回目には「簡単」になっています。



慣れるってすごいことなんです。
勉強にはこの「慣れる」が絶対的に必要で、
時には「理解する」よりも重要なのです。
試験で極度に緊張するタイプの学生さんが相談に来たときには

「慣れなさい」

とアドバイスします。
緊張して実力が出せなくなるのは、訓練(慣れ)が足りないからです。
予め、自分が緊張しやすいタイプだとわかっているのなら

無意識でも問題が解けるほどに訓練すればいいのです。


こういう理由から、私は

慣れる

を一番大切にしています。

勉強のスピードと効率が上がらない、という学生さんは
ぜひ「慣れる」ことを見直してみてください。
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by Medisere | 2008-09-15 02:40


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