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しゃっちょうのMBA奮闘記 2

こんにちは。
しゃっちょうの児島惠美子です。

 MBAの勉強方法として、具体的な企業研究があります。実在する企業がなぜ成功したか、何故失敗したかということを考えていくのです。
経営学は薬学研究と違い、正解がありません。仮説に基づき経営戦略を立てていくのです。
また、過去の事例を検討しますが、それはあくまでも過去です。今、通用するかは別です。
ということで、経営学は生きた学問で、時流を読む勉強になります。
 既にかなりたくさんの企業について、勉強させていただきました。
初めは製薬メーカーなど、医療関係になると断然張り切り、製造業やIT関係になるとすっかりテンションを下げてしまっていた私ですが、今では「むしろ、こんなことがないと異業種のことを知る機会はないから、おもしろいや!」と思ってきました。
 起業した当初、製薬メーカーからMR認定試験対策を依頼されて、
契約時に「貸借対照表を提出」とあり、
川上さんと、「ちんしゃくたいしょうひょうって、これはなんぞや???」
と頭を抱えておりました。でも、今では読み方すら間違えていた「たいしゃくたいしょうひょう」を見て、企業の経営状態がわかるようになってきました。少しは成長してきました。笑
 先日、「ITコーディネーター(ITC)」の事例をしました。
ITCとは、特に中小企業の情報化支援の担い手です。
IT化が進む中、社内にせっかく高額の投資でITを導入しても、結局はうまく機能できない、
使いこなせない事例が増えてきているので、CSO(経営者)とITの橋渡しをしてくれる人がITC(ITコーティネーター)です。しかも、資格化されています。更新もしなければいけません。難しそうです。とりあえず、微妙にIT化を新人にも抜かれている感がしてきている私には到底無理な職業です。
 IT化(例えば情報共有)に向けて企業事例から大きく4つのハードルがあります。
① 情報共有が続かない
② 情報が使えない
③ 情報が集まらない
④ そもそも自社における必要な情報がわからない・・・
え~、残念なお知らせですが④の場合、非常に痛い・・・。
というハードルを低くしてくれたり、一緒に飛んでくれる人がITCです。
 MBAの先生がITCだったのですが、すぐに会話を形式化して、論点を明確化なさり、思考回路も違う!これぞロジカル!と肌で感じました。
この、ITCの活躍で、今後は企業もうまくIT活用ができ、強くなっていける可能性が広がるなと思いました。
 さて、薬学で注目を浴びている職業として「治験コーディネーター(CRC):治験の調整役」があります。治験コーディネーターはまだ、資格化されておりません。入社してすぐ、CRCとして活動できる企業もあれば、薬局勤めを3年してからCRCとして活動させてくれる企業もあり、様々です。CRCは「薬剤師の新しい活躍の仕事」として、私は非常に期待をして、喜んで講義でも話をしています。国家試験にも1問出ますからね。日本はしばし、治験の空洞化がおこっていましたが、このCRCの活躍で、良い薬が早く、患者さんの手元に届く社会になっていってくれることでしょう。
 ちなみに、病院にもIT化が進み、処方オーダリングシステムが一般化されています。導入時はドクター達が「目が疲れる!」とかなり大変な様子でしたが、なんとか定着してきましたよね。国家試験にも処方オーダリングシステムの問題が1問出てきます。
 しかし、先日、知り合いの開業医さんが、「処方オーダリングシステムを入れたけど、使いこなせない。もう嫌だ。病院を閉める。」と言いました。せ、先生、そ、それが理由?
確かに先生もお年ですが、まだまだ現役で十分やれます!
ITCをすぐ先生に派遣しなければ!!
by Medisere | 2008-05-07 02:16 | 教育


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