しゃっちょうのアメリカ体験記 2

こんにちは。
Medisere(メディセレ)スクールの児島です。
アメリカで薬剤師として活躍する日本人薬剤師、アンダーソン・みゆきさんに会いました。
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彼女へのインタビューはとても多くのことを私に教えてくれました。
まず、日本とアメリカ医療の大きな違いについてです。
5つあります。
1 アメリカには処方せん形式が無く、医師からの電話やファックスで処方内容を聞き、みゆきさんの代筆で調剤が可能。
→日本では、医療用医薬品を調剤する際には、必ず処方箋がいります。
 もちろん、代筆は無理です。

2 処方内容、薬剤の選択は、日本の場合、医師に問い合わせるのですが、
アメリカでは保険会社に問い合わせることが多い。
→日本と米国では保険制度が異なり、個人個人で加入している保険が違います。つまり、保険の種類により、医薬品の代金を保険会社が負担してくれるものとくれないものがあります。
3 薬剤師免許の更新:毎年15時間以上の勉強の義務化
→日本の薬剤師も更新制にしようかという議論があります。
4 子宮癌ワクチンやヘルペスウイルス予防接種、インフルエンザ予防接種等は、州により薬剤師が薬局で行える。
→日本では注射どころか、輸液の混合も看護師が行っている病院があるくらいです。
5 テクニシャン制度
テクニシャンにはランクがあり、A:薬剤師の補佐、計数調剤等が可能、B:PC入力等が可能といったように行う業務に制限がある。
 →日本では処方箋40枚につき薬剤師1名と決められていますが、アメリカには上限がありません。米国では、1日処方せんが150枚来ていても薬剤師は1人で、テクニシャン数名がサポートします。つまり、薬剤師であるということは、テクニシャン達のまとめ役ということです。したがって、アメリカの薬剤師には高いリーダーシップが要求されます。
アメリカの薬局薬剤師の業務は、主に鑑査と服薬指導。
あとは保険会社との折衝。
通常、町の薬局には薬剤師が一人です。
薬局の看板には薬剤師が全面にでており、当然、その薬局に常駐している薬剤師が薬局の顔となるわけです。
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日本でも薬剤師1人あたりの処方せん枚数制度の撤廃が検討中と聞いています。
このように、日米比較をすることで今後の薬剤師のあり方、薬剤師教育のありかたの参考になりました。

ドラッグストア見学では、「ファーマカ」が最も興味深い店舗でした。
「ファーマカ」はいわゆるアッパー層(高所得者)をターゲットにしたドラッグストアで、
私はアメリカのドラッグストアの商品やレイアウトに一種の「雑さ」のようなものを感じていましたが、ファーマカだけは違いました。
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木製の棚によるナチュラルさの演出、統一された商品の配置、統一された店のコンセプト、店員はすべて女性という配慮などが日本人である私にもしっくりきたのでしょう。
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マルチビタミンだけで、壁二面の棚に並ぶ品揃えには驚きました。アロマやホメオパシーコーナーについても、品揃えはもちろん、包装単位の小ささにより高級感も出ていて、日本人の私には包装単位のこぢんまりさに落ち着きました。下の写真はホメオパシーの陳列棚です。ホメオパシーは海外版漢方のようなものです。
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コンセプトがない企業は競争に負けます。
そう考えると、ファーマカにはしっかりとコンセプトがあり、専門店として社会に必要不可欠な存在となり得ると思います。
おそらくファーマカは、アメリカで競争が激化しているドラッグストア業界でも
生き残り続けるでしょう。

おまけ
ファーマカにもビリーのブートキャンプDVDが・・・9ドル(約1000円)なり。安!
児島 惠美子
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by Medisere | 2007-11-18 01:46 | 教育


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