こんにちは。「病態・治療、薬物動態学」担当の、川上絢美です。 これから模擬試験(模試)を受験する機会が多くなると思います。そこで今回は、模試の受験の仕方についてお話いたします。模試は、 「最短で成績を向上させる最強のツール」 です。 しかし受験の意義がはっきりしていないと、この効果は半減してしまいます。多くの受験生が、模試を「合格判定のツール」だと思っていますが、そうではありません。 模試を受験する意義は、 1.方向性の確認 2.成績の向上 の2つです。合格判定に使うのは、国試直近の模試だけです。 それ以外の模試は、方向性の確認と成績の向上のために活用しましょう。 合格するかどうかは、模試後の努力次第です。 「今をどう過ごすか」で、未来はいくらでも変わります。 年内の模擬試験の結果で合否を判定することはできません。 まず、一つ目の意義「方向性の確認」です。 これは「今やっている勉強法が正しいのか」を判定します。 1日の大部分を受験勉強に費やすわけですが、 この方向性が間違っていた場合は、早急に軌道修正しなければなりません。 私が尊敬する、林修先生(東進ハイスクール)は 『受験勉強は、ある一定量の努力をすれば合格できるわけではありません。 受験勉強における努力は、方向を持った量(ベクトル)です』 と、おっしゃっています。 スタート地点が「◯」、目的地が「★」だったとします。「★」に到達するためには、オレンジの矢印の方向で、努力しなければなりません。これが同じ量と大きさを持っていたとしても、ブルーの矢印のように方向がずれていると、「★」に到達することはできません。「努力は報われる」とよく言いますが、正しくは「正しい方向で十分な量が、なされた努力が報われる」のです。 ここで困ったことが起きます。ブルーの方向に努力してしまった場合でも、これだけ分の結果はでます。当事者はこのとき「何でこんなに頑張っているのに結果が出ないんだ!」と考えます。これでは勉強に対する、モチベーションが下がってしまうだけでなく、目的地(合格)にも到達できません。 この方向の違いに気づかせてくれるのが、模試です。自分が、かけた時間(努力)の方向が合っていれば、それなりの結果が出ます。しかし方向が間違っていた場合は、勉強をしたのに成績が伸びません。皆さんの身の回りに、一人はいませんか?「今それ、重要?」と思うようなことに熱中している人。「そんなことをやっていたら、期限までに終わらないよ?」とツッコミを入れたくなるような人…。 これは大げさな例ですが、自分自信がこのような方向違いの努力をしないためにも、模試の結果を分析することが重要です。模試の結果が思わしくなかったら、精神的な反省は無用です。技術的な反省をしましょう。自分自身の勉強法をもう一度、見直さなければなりません。 二つ目の意義は「成績の向上」です。 正しい方向で十分な努力が成されていれば、必ず成績は上がります。1回目の模試より2回目、2回目より3回目…というように。しかし中には、成績が安定しなかったり、ひどい場合は下がってしまう受験生がいます。これはどうして起こるのでしょうか。 答えは簡単です。 「定着していない」のです。 単純に考えると、1回目の受験よりも2回目を受験する時の方が、知識量も受験のスキルもアップしているはずです。しかし「勉強したはずなのに、時間をかけたはずなのに成績が上がらない」という相談をしてくる受験生は、少なくありません。それは勉強したことが「うろ覚え」の段階だからです。では、なぜ「うろ覚え」なのかというと、反復が足りていないからです。時間をかけているはずなのに、成績が上がらない学生さんは、とにかく広い範囲を見る事ばかりにとらわれて、反復して知識を定着させることがおろそかになっています。 皆さんは模試を受験したら、模試の見直しをすると思いますが、この時にも量ばかりにとらわれるのではなく、重要度(出題頻度)を考慮して問題を抽出します。しっかり反復して知識を定着させましょう。 今述べた内容を実際に体感してみませんか? 夏休み明けから各大学で、学内模試の数が急激に増えます。 この模試を通して確実に成績を向上させるためにもメディセレ夏期講習を活用して下さい。 8/17日のミニ模試では、解説講義はもちろんのこと、 模擬試験の受け方から 成績表の分析、 復習の仕方までをトータルで伝授します。 ※8/16の必須講義と併せて受講していただくと効果的です。 教室には最大人数入っていただきましたが、多数キャンセル待ちとなった学生さんがいました。 そこで、大好評につき、追加講義をいたします。 詳しくはLINEとメディセレホームページでお知らせいたします! では皆さんと夏期講習でお会いできるのをメディセレ職員一同楽しみにしています。
by Medisere
| 2014-08-09 23:19
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