学会へ行こう! 1

こんばんは。病態生理・薬物治療担当の川上(絢)です。
本日、10月12日は祝日です。
今日は第42回 薬剤師学術大会に参加するため、
滋賀県にあるびわ湖ホールへ行って参りました。
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滋賀県の琵琶湖ホールは、私の実家のある京都から車で1時間弱で到着します。
近くで学会があるのは大変便利でうれしい限りです。
最もうれしいのは京都市内にある京都国際会議場ですね。
こちらは自宅から自転車で15分です。
これからは、どんどん京都国際会議場でやっていただきたいもんです。
自転車で駆けつけます。

これから、学会に参加して勉強をしようという方に、学会の概要をお伝えしましょう。

ーーーーーーーーーーー 学会の概要 ーーーーーーーーーーー
学会の多くは2日間実施され、参加費は1万円前後のものが多いです。
参加するとこのような
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受講シールがもらえます。
4年間で40点、3年ごとに30点集めることで認定薬剤師として、
日本薬剤師研修センターに認定されます。
学会では話題性の高いものが取りあげられており、
最新の薬物治療を勉強するには最適です。
皆さんもぜひ、興味のある学会には参加して
知識のブラッシュアップ(更新)と最新の情報をGETして下さい。
それが1万円で可能なのですから格安です。
しかも歩いているとボールペンとかもらえますし、
企業ブースでは珈琲が飲めたりもします。

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今回の薬剤師学術大会の2日目は、

・新時代の薬剤師像を探る ~将来ビジョンに向けて~
・医療安全管理と調剤事故防止 ~危機意識の改革とシステム~
・新型インフルエンザ対策と薬剤師
・末期癌患者とのコミュニケーション
・眠りで日本を元気にする


などなど…
どれも参加したいテーマです。
しかし、時間帯が重なっているため、どれかをあきらめなければいけません。
そこで、
特別講演の
・末期癌患者とのコミュニケーション(沼野尚美先生)
・眠りで日本を元気にする(宮崎総一郎先生)

を選びました。
断腸の思いです。
新時代の薬剤師像を探る
もめちゃくちゃ気になります…が仕方ないでしょう。

今回は宮崎先生の「眠りで日本を元気にする」から、睡眠について書いてみます。
なぜかと言いますと、講演参加者は睡眠推進員の証をもらうことができます。
(講演を聴くまで知りませんでしたが…。)
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そして、最低でも自分以外の5名に「睡眠をよりよくする方法」を伝え、
推進するという任務を同時に頂戴するのです。
と、いうことで、私はブログで皆様に発信!です。
1日の読者数は数百名ですから、これで任務が遂行できた事になるでしょう。
たぶん…


睡眠にはメラトニンセロトニンと呼ばれる脳内物質が関係していることは
薬学生あるいは薬剤師の方はよくご存じだと思います。
簡単にいうと、メラトニンが増えると眠くなり、セロトニンが増えると目が覚めます。

特にメラトニンは、来年、日本でも処方せん医薬品として市場に出てくる予定です。
処方せん医薬品ですからサプリメントのメラトニンより、効果は高いと予想されます。
そこで、まずはメラトニンセロトニンがどのように睡眠に関与するのかおさらいしてみましょう。
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メラトニン松果体で産生されます。
メラトニンは脈拍、体温、血圧を低下させ、
自然な眠りを誘う作用があります。
松果体は眼球の内側にある網膜が受ける光の量をもとにメラトニンの分泌量を決定します。

夜になり、網膜への光の刺激が減少すると、メラトニンが増加し、
逆に、網膜への光の刺激が増えると、
今度は縫線核というところからセロトニンが分泌されます。
セロトニンは交感神経を興奮させ、循環器・消化器を調節します。
また、抗重力筋(注)を収縮させます。
セロトニンの作用不足を生じるうつ病の患者が、
朝起きられない、
ベッドから体を起こすことができない
と訴えるのも抗重力筋が収縮しないからです。

(注)人間は地球上で生活する以上、常に重力の影響を受けます。
この重力に対して姿勢を保持するために直接は運動に関与していなくても、
緊張を余儀なくされる筋肉があります。
この筋肉のことを抗重力筋といいます。
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このことから、明るすぎる蛍光灯、テレビやゲーム機の画面、携帯電話の液晶をみていると
いつまでたってもメラトニンが分泌されず、ついつい夜型生活になってしまいます。
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また、遮光カーテンを使用していると、朝日を浴びる機会が少なくなります。
朝になってもセロトニンが分泌されません。
交感神経が興奮せず、抗重力筋も収縮しません。
体がだるく感じられ、ぼ〜っとした状態が続きます。



と言うことで、よりよい睡眠3つの習慣がこちら!
(宮崎先生の6つの習慣を少し変形しました。)

1.早寝・早起き・朝ご飯
朝ご飯は、セロトニンの材料になるトリプトファンを多く含んだ卵、肉、魚を朝食にとります。
つまり、ベーコンエッグや和定食がオススメです!
魚ですと干物のほうがトリプトファン含有量が高いです。
2.カーテンを開けて、良い目覚め
遮光カーテンは使用せずに、朝日を浴びれるようにレースのカーテンを使用する。
あるいは、カーテンを閉めない。
3.夕方5時以降は仮眠をとらない。
夜間の睡眠の質が落ちます。

すばらしい講演で、多くの知識を得ました。
もっと、もっとお話ししたいことがありますが、
ただでさえこのブログ、長編になりつつあります。
書ききれなかった情報は、私の講義で少しずつお話ししたいと思います。
薬局にこれらる患者さんからの質問で最も多いのは
「何を食べるといいの?」
「何をするといいの?」
という生活に関することなのです。
食事や生活指導を適切に行える薬剤師になるために、
学会での情報収集が有効です。

おっと!やばい!
現在、10月12日午後11時38分!
メラトニンと成長ホルモン(肌の新陳代謝を促進して美肌にしてくれます)が
あと2時間で分泌ピークです。
寝ます!


皆様、お休みなさいませ。



No.1薬剤師になるために
薬学生よ!学会へ行こう!
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by Medisere | 2009-10-12 23:46


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