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野心のすすめ

こんにちは。
メディセレスクール、病態・治療担当の川上です。
9月14日、モンスターハンターというゲームの最新作が発売されました。

モンスターハンターというのは、
クエストと言われるモンスター討伐依頼によりモンスターを狩るアクションゲームです。
本田選手のCMをご覧になった方も多いはず。



グラフィックがとても綺麗で、モンスターを倒したときに手に入る素材により
多彩な武器や防具を作成し自由にカスタマイズできるのでついついはまってしまうゲームです。
また、ゲーム内にアイル−と呼ばれる猫(たぶん猫ではない生き物の設定)がおり、
一緒に狩りに出たり、美味しいご飯を作ってくれます。
私はグレーのアイルーに昔飼っていた猫の名前(「どもんじょ」といいます。)をつけて
かわいがっていました。
さらにモンスターハンターについて知りたい方は下の動画をご覧下さい。




このモンスターハンターというゲーム。
受験生にとってはこのゲーム自身がとても手強いモンスター。
はまってしまうと勉強がおろそかになるのではないかと、
購入しない!
と心に決めているメディセレ生も結構います。
(えらいなぁ、と思います。)


このような甘い誘惑が目の前に出現したとき、
受験生は2つに分かれます。
それは、
目の前にある欲望(快楽)に直ぐに負けてしまう学生

そうでない学生です。

何が違うのでしょうか。

私の経験では、目の前にある快楽に流されない学生というのは、
大きな野望や欲望を持っています。

今の自分を変えたい!!
免許を取ってお金を稼ぎたい!!
二度と不合格は味わいたくない!!


強くそう思っています。

最近は本屋に行けば自己啓発の本が溢れていますが、
そういった本の類は受験生のやる気を起こさせることはありません。
予備校の講師も同じです。
たとえ一瞬のやる気を引き出せたとしても、直ぐにやる気は消え去ってしまいます。

6年生になったとき、予備校の受講申し込みを済ませたとき、
「よし!やるぞ!」
と思って勉強をスタートします。
しかし、勉強というのはそういつもいつも上手くいくわけではありません。
理解に苦しんだり、成績が思うように伸びなかったりすることもあります。
面白いことばかりではありません。
そういうときに、つい授業を欠席したり、
今まで継続してきた折角の努力を怠ってしまったりするのです。
そして、目の前にある快楽に流されるのです。
本来人間は楽な方へ楽な方へといくものですから。

一方、勉強を継続し、合格を手にする学生は
強烈な欲望、野心があります。
目の前にある快楽など、取るに足りないような大きな欲望が。


たとえば、今、自分の大好きな人が
「オレ、細めの子が好みなんだよねぇ」と言ったとします。
そんなときに、ケーキバイキングに行き、ヤマほどのケーキを食べて
「これは別腹よ♪」なんて馬鹿なことを言う人はいないでしょう。
そんなときにケーキバイキングに誘われたとしたら、
むしろ行きたくないな、と思うのではないでしょうか。

目の前の快楽に負けるひとは、
大きな願望を持っていません。


絶対にこうなりたい!
あるいは
絶対にこうはならないぞ!
という強い思いがありません。
ですから、目の前の快楽に負けてしまいます。

メディセレに通う学生の多くはよくわかっているのです。
「薬剤師免許があった方がよい」ことぐらい。
勉強しないといけないこともよくわかっています。
だから、私はメディセレ生に
「勉強しなさい!」とは言いません。
言ってもムダです。
(保護者のみなさまも言わないようにいたしましょう。)
勉強しろ、と言って勉強するのであれば今の日本は秀才だらけです。

勉強しなさい、とはいいませんが
自分の人生はリアルにイメージをしましょう
と言います。

目の前の快楽に走る学生は「薬剤師免許が人生を豊かにしてくれること」
を本質的に理解していなかったり、リアルに想像できていません。

一度、社会に出てお給料をもらった人であればとてもリアルにイメージできます。
お給料をもらうということはとても大変な事です。
薬剤師手当が月に10万円(もちろん職場によって差がありますよ)支給されているのを目の当たりにすれば
薬剤師免許などの資格の希少価値を身にしみて知ることができます。
それをあと一歩で取得できる位置にいます。
そこで目の前のとても小さな快楽に流されるのはとてももったいないことです。

私が時々、「強いな〜。」と感心させられる学生がいますが、
そういう学生さんは強烈に「今の自分を変えたい!」と思っています。
あるいは、資格のすごさを本当によく知っています。
そういう学生は目の前の誘惑には全く心を動かしません。

今、ちまたでは林真理子さんの「野心のすすめ」という本がベストセラーになっています。

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私は受験生には野心が必要だと思います。

今は受験生にとってある意味モチベーションを維持しにくい時代になっていると思います。
食べるものや着るものに困ることはほとんどありません。
私が見ていても、「本当に学生!?」と思うほど豊かな生活をしている子もいます。
いろんなところで満たされています。
そんな中では、野心は育ちにくいでしょう。
人は変わる必要性を強く感じなければ、行動を起こし、それを継続することはできません。

数年後、自分はどうしていたいのか。
どのような生活を送りたいのか。
どんな人間になりたいのか。
具体的にイメージして、大きな野心を育てて欲しいと思います。

Pharmacy students, be ambitious!


ambitiousは「大志のある」と訳されますが、
本質的な意味は「大望、野心のある」です。
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by Medisere | 2013-10-08 13:10

秋は…

チェックの服がかぶりやすい…

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この日は4人もチェック着てました。
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by Medisere | 2013-10-08 11:28

OTCを学ぶ その1

こんにちは。
メディセレスクール教務部長の川上絢美です。
先月(9月15日)、メディセレ東京校で
「次世代の薬剤師を創る会」
という薬剤師の勉強会を開催しました。
早いもので今回で11回目を迎えます。
さて、今回のテーマは、「OTCを知る」です。
OTC医薬品は、薬局薬剤師医にとっても、病院薬剤師にとっても、
そして私のような非臨床薬剤師にとっても、日常的に相談を受ける分野です。
しかし、そのわりに大学教育ではほとんど触れられませんし、
OTCについて体系立てて書かれた教科書もありません。
OTCは一番身近にある医薬品なのに、これらに詳しい薬剤師は少ないのが現状です。
私もその一人です。
そんな現状を鑑みて、メディセレではOTCのスペシャリストに
経験を交えながら講演いただくこととしました。

今回、講師としてお招きしたのは、OTCの鬼!
鶴見 健先生です。
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鶴見先生のご経歴は少し異色です。
大学院の修士課程を修められた後、
どうしてもOTCをやりたい!
ということで、恩師の反対を押し切って大手ドラッグストアに就職されました。
大半の薬学生が病院か調剤薬局、あるいは製薬企業に就職します。
そんな中で、薬学修士でOTCを希望する鶴見先生はまさに異端児!
他を圧倒するOTCへの情熱により、
現場では「鶴見先生からしか商品を買わない」という熱烈な支持をうける
地元のカリスマ的存在となりました。
販売実績1位にも何度か輝き、
表彰もされています。

まさにOTCの鬼!!
鬼の講演内容は、ケーススタディで、すべて実践的なものばかり。
ぜひ、自分がドラッグストアで、
お客様(患者さん)相談にのっていることをイメージしながら読んで下さい。
きっと皆さんの役立つと思います。

※ OTC医薬品
英語の「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、カウンター越しにお薬を販売するかたちに由来しています。薬局・ドラッグストアなどで販売されている医薬品で、医師の処方箋がなくても購入できます。法律的には「一般用医薬品」と表現されており、通称「大衆薬」あるいは「市販薬」と呼ばれてきましたが、2007年より「OTC医薬品」に呼称が変更・統一されました。



ケース1 
「ルルA錠とパブロンS錠、どっちが効きますか?」

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これは良くある質問です。
薬剤師であればおそらく、箱に書かれている「成分・分量」を確認するでしょう。
これが、ルルとパブロンの成分表です。
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……………ほとんど同じです。
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ドラゴンボールに登場するスカウターで、両者の戦闘力を比較するときっとこんなでしょう。

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……………ほぼ互角!


ここで正直な薬剤師であれば
「どちらも同じです。どちらでもいいです。」
などと答えてしまうかもしれません。
理論的には正しい答えですが、
鶴見先生は
「それではお客様(患者さん)の質問に答えたことにならない。」
と言います。
そうなのです。
お客様は
「どちらが効きますか?」=どちらを飲めばいいのか?
と聞いています。

つまり、どちらかに決めて欲しいのです。

互角の戦闘力であればなおさらです。
ここでお客様のニーズに応えるとは、
このお客様が飲むべき風邪薬をどちらかに決めてあげることなのです。
さて、皆さんならばどちらをオススメするでしょうか。

実は成分的にはほぼ互角の両者ですが、メーカーは少し異なった販売戦略をとっています。
例えばルルの方ですが、CM(かなりレトロ)をご覧ください。



そこの流れる歌詞、「くしゃみ3回、ルル3錠」。
また、成分表を見るとクレマスチンが一番上に書かれています。
鶴見先生曰く、そのメーカーが自信を持っている成分、得意な成分が一番上に書かれているそうです。
なので、ルルはどちらかというと鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)にフォーカスした感冒薬といえます。
一方、パブロンはというと、これもCMを見てみましょう。



松嶋菜々子さんが喉を押さえて「んんんっ!」と言っています。
喉の症状を強調しています。成分表をみると
アセトアミノフェン、ブロムヘキシン、ジヒドロコデインが上の方に記載されています。
これらのことからパブロンは喉の症状(喉の痛み、咳、痰)にフォーカスした感冒薬といえます。
そこで、お客様に一言聞いてみましょう。
「一番お困りの症状はなんですか?」と。
もし、鼻水が辛いとおっしゃれば、ルルを。
咳がひどいし喉が痛い、とおっしゃればパブロンをオススメします。
感冒薬だけでなく、胃腸薬、咳止め、鎮痛薬など、OTCでは「それほど差のない商品」が多いものです。
OTCの現場では、「ほとんど差のない商品」に差をつけることがしばしば求められます。


ケース2 60歳代の男性
「最近口の中が苦いことがあるんだけど、何でかな?」

唐突に質問をされる、これもOTCの現場ではよくあることです。
しかも、情報量が極端に少ないのもドラッグストアの特徴です。
こんな時、限られた情報から苦味の原因を考えていかなければなりません。
実は口の苦味の原因は、90%が口腔乾燥によるものです。
したがって、唾液分泌が低下する原因を考えます。
まず、口渇といえば、糖尿病です。
血糖値の異常を指摘されたことがないか、
多飲、多尿などの症状がないか聞いてみる必要がありますね。
そして、抗コリン作用をもつ薬物
も口渇を引き起こします。
意外と知られていませんが、アムロジピンも口渇を起こします。
それから利尿薬も体液量を減らしますので口渇を生じます。
現在服薬中の医薬品(OTCも含めて)聞いて見る必要がありそうです。
あとは体内水分量が減るということではアルコールです。
アルコールの代謝にはそのアルコールの1.8倍の水が必要だといわれており、
口渇の原因になります。
大酒を飲んだ翌朝に口の中がからからに乾いてることってありますよね。
口渇以外に考えられるのは、味覚障害です。
味覚障害は亜鉛の欠乏で起こります。
この方に、服用中のお薬がないかをきいてみたところ、
アムロジン(アムロジピン)を服用中とのことでした。
アムロジンによる口渇の可能性が高いと考えられます。
このようにOTCでは非常に患者情報が少ないため、
患者の主訴から可能性のある原因を列挙し、
効率良く質問することで、
その原因を絞っていくというスキルが必要です。
これはプライマリーケアの最前線に立つ薬局薬剤師や内科医に要求される重要なスキルです。


ケース3 
クラリシッドDS(ドライシロップ)が処方された小児の保護者
「クラリシッドをゼリー状オブラート(服薬ゼリー)で飲ませたら苦くて嫌がるのですが…。
どうすればいいですか?」


ゼリー状オブラートは近年の発明品として、とても画期的で優れています。
個人的には、「のどぬ〜る ぬれマスク」に匹敵するほどだと思っています。

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これさえあれば、薬が苦手な子供も簡単に服薬できますし、
嚥下力が低下した高齢者でも安全に服薬できます。
しかし、苦味を抑えるために使用するオブラートゼリーにより、
医薬品の苦味が増すとはどういうことでしょうか。

クラリシッド(クラリスロマイシン)は、非常に苦味が強いことで有名です。
なので、通常はフィルムコーティングをするなどして、
苦味を感じないように剤形が工夫されています。
しかし、
酸性条件下だとこのコーティングがはがれてしまい、
苦味を感じる
ことがあります。
オブラートゼリーの中でも、フルーツ味(イチゴ、レモン、リンゴ味)のものは酸性を示します。
酸味がある方が唾液がよく出るので、
お薬がより飲み込みやすくなるからです。

しかし、クラリシッドのようなコーティング剤を酸性のオブラートゼリーと混ぜると、
コーティングがはがれてしまいクラリシッドが露出し、
逆に苦味を感じてしまいます。

このようなときには、
中性のオブラートゼリーをお勧めしましょう。
酸性でないもの、すなわち、フルーツ味でないものです。

龍角散オブラートゼリー「チョコレート味」
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おさるのマークが目印。パッケージにも
「抗生物質など にがいお薬に」
と書かれています。

このようにあらゆる質問、不足の事態が起きるのがOTCの現場です。

つづきは次回。
太田胃散とコーラックについて勉強しましょう。
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by Medisere | 2013-10-04 14:01