第10回次世代の薬剤師を創る会 part2

こんにちは!病態・薬物治療担当の藤満です。

さて5月19日(日)に行われた次世代の薬剤師を創る会について、
北川講師に続き今回藤満がレポートします。

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今回は、やぎクリニック院長、矢木泰弘先生によるご講演「緩和ケアについて」です。
緩和ケアと言えば、WHOの三段階ラダーによる除痛がよく知られていますが、今回の内容は少し違います。矢木先生は呼吸器内科医として病院に勤務されていましたが、その際、多くの患者さんを見送ってこられ、もともと緩和ケアは専門外だったそうですが、病院の緩和ケアチーム立ち上げに尽力されました。そのご経験を踏まえての講演です。
WHOでは緩和ケアを
「緩和ケアは、生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的、心理的、社会的な問題、さらにスピリチュアル(宗教的、哲学的なこころや精神、霊魂、魂)な問題を早期に発見し、的確な評価と処置を行うことによって、 苦痛を予防したり和らげたりすることで、QOL(人生の質、生活の質)を改善する行為である」と定義しています。
 緩和ケアというとつい、患者さん本人の為の医療をイメージしてしまいますが、患者さんの家族もケアの対象となります。ここ数年、保険薬局が在宅医療に積極的に介入するようになりました。メディセレ薬局でも在宅医療に参画する準備を始めています。
1ヶ月のうち数日は、僕もメディセレ薬局で保険薬剤師として勤務します。麻薬処方せんも扱いますので緩和ケアにはとても興味があります。僕も含め、これまで、在宅や緩和ケアに深く介入したことのない薬剤師にとって最初にぶつかる問題は、「何をすればいいか」、「何ができるか」ということです。矢木先生は、「残された人生を充実した気持ちで過ごしていただく事=QOL(生活の質)の向上」を何度も訴えておられました。
 おそらく、僕にもできる活動は患者さんのQOLを上げるお手伝いをする事でしょう。八木先生の緩和ケアは非常に簡単明快で、まず、患者さんやそのご家族のお話を「聴く」というものでした。QOLを向上させるために、まずお話を聴く。
矢木先生によると、「聴く」中で信頼関係やラポールが構築される。そして、初めて正確な治療効果を知ることができ、治療効果の妨げになっている要因があればそれを明らかにできるとのことでした。「聴く」というのは意外に難しく、存外他人の話というのは聴けてないことが多いです。(メディセレ心理カウンセラー養成講座の「傾聴技法」は今後の僕の人生にとても役立ちそうです。次回の勉強会レポートは医療心理学協会 筆頭心理カウンセラーである種田 梨夏子先生による「ストレス軽減で快適生活をGet!!」です。お楽しみに。)
 治療薬の提案、フィジカルアセスメント…在宅で行われる薬剤師の活動はいろいろありますが、これらは今年デビューしたばかりの1年生薬剤師にとっては正直、難しいものが多いです。ですが、真心をもって患者さんやそのご家族のお話を聴くことなら、僕や僕の同期達にもできるような感じがしました。(僕は講師が本業ですから、十分な活動はできないかもしれませんが、)まずは身近な活動から、保険薬剤師という仕事を始めたいと思います。

矢木先生、本当にありがとうございました 


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by medisere | 2013-05-26 13:58


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